ECUの機能ソフトウェアはソフトウェアコンポーネントを介しAUTOSARに実装されています。基本的な原則はSWCのCインターフェースからのSWC (SWC Description) 形式記述の作成です。SWC記述はAUTOSARで定義されたスキームでXMLファイルに格納されます。

SWC記述に合うSWCの実装は、次のいずれかのオプションを使用して作成されます:

  • Manual development
    SWCはマニュアル形式のCコーディングで実装されています。
  • Model-based development
    SWC動作モデルは実装用に作成されます。Cコードは自動的にこのモデルに基づき生成されます。

SWCのAUTOSARコンセプトはマイクロコントローラの独立したインターフェースだけでSWC実装において特徴付けられます。これは異なるハードウェアプラットホームのSWC運用のために必要で、異なるECUでSWCの再利用のための技術的条件を提供します。もちろん、他の制約によって任意のECU上で任意のSWCを実行する事は出来ません。例えば、インターフェースがそれに提供される事を許可されている場合でもエンジン制御機能をドアECUで実行する事は合理的ではありません。

実際の開発プロセスで再利用を可能にするためにインターフェースの互換性、SWC機能の保証も関連します。SWCの明示的に定義されたインターフェースによって、ユニットテストなどのテスト概念は現在ではSWCで実行する事が出来ます。これにより他のSWCから独立してSWC開発が可能になり、完全にテストされたユニットのライブラリとして提供する事が出来ます。これによりSWCをCOTSコンポーネントとして利用出来るように出来ます。


最終更新日時: 2019年 03月 6日(水曜日) 09:00