構造

全てのメッセージはマスターによって開始されます。それはバス上に希望するフレームのヘッダーを送信することによって行います。フレーム・ヘッダーは常にSync Break、Sync Field、PID Fieldから構成されます。

Sync Break FieldとSync Field

Sync Break Fieldはスレーブがヘッダーの開始を認識するビットのユニークなシーケンスになります。マスターはその後、Sync Fieldで自身のサイクルの周波数を送信し、スレーブはそれに同期する必要があります。従ってSync Break FieldとSync Fieldの2種類のフィールドはデータ伝送の開始とマスターへの時間同期に使用出来ます。

Identifier Field

Sync Fieldの後、マスターは目的のメッセージ識別子を送信します。識別子はLDFで定義されている通信関係を反映しています。さらに、各スレーブのレスポンス動作も定義されています。スレーブは受動的に振る舞うことやレスポンスを送信または受信する事も出来ます。識別子は重要な意味を持っているので、P0とP1の2種類のパリティビットによって保護されています。識別子とそのパリティビットの組み合わせがProtected Identifier(PID)となります。


最終更新日時: 2019年 05月 27日(月曜日) 11:36