FlexRayクラスター内のデータ通信は周期的でスケジュールに基づいている。通信サイクルは少なくとも2つのtime segmentであるStatic segmentとNetwork idle time(NIT) Segmentで構成されている。Static Segmentはメッセージの決定論的伝送に使用される。NIT segmentはローカルクロックを同期するために必要とされる。NIT segmentではデータ通信は発生しない。

必要に応じて、通信サイクルはDynamic segmentとSymbol windowを追加する事によって拡張出来る。Dynamic segmentはイベント駆動メッセージ伝送に使用され、これが有る場合はStatic segmentに続く。Symbol windowはSymbolを送信するのに役立つ。Collision Avoidance SymbolはFlexRayノードへ最初の通信サイクルの開始を示すために使用される。Media Test Symbolはバスガーディアンのテスト、FlexRayクラスターをWake upするためのWake-up symbolで使用される。

Static segmentとNIT segmentのみがCycleに必須であるため、4種類のCycleバリエーションで区別される。図“通信サイクル”はCycleで可能な全てのTime segmentを示している:Static segmentDynamic segment、Symbol window、NIT。

通信サイクルは各Segmentに割り当てられているmacrotick数の定義で構成されている。Macrotickは複数のローカルクロックの最小時間単位であるmicrotickで構成されている。水晶発振子の周波数の違いにより、microtickの長さが異なる結果となる別のFlexRayノードのmacrotickは、同期されたmacrotickを得るために異なる数のmicrotickから構成される事がある。


最終更新日時: 2018年 12月 4日(火曜日) 11:15