メッセージ アドレッシング

CANネットワーク内の通信は内容に関連したアドレッシングに基づいている。 それは識別子を持つCANノードは無く、むしろデータフレームリモートフレームが識別される(識別子-ID)。  全CANメッセージは全CANノードで受信できる(ブロードキャスティング)。 各受信機はCANメッセージを選択するために独立して責任を持つ。  このような受信機の選択的なアドレッシングは非常に柔軟だが、各受信機は受信したCANメッセージをフィルタ処理する必要がある(受諾フィルタ)。

標準と拡張フォーマット

ユーザーは2つのメッセージフォーマットを選択するオプションがある:標準フォーマットと拡張フォーマット。 2つのフォーマットは識別子の長さが異なる。 標準フォーマットのIDは11ビット。 拡張フォーマットのIDは29ビット。

標準フォーマットでのIDと対照的に、拡張フォーマットのIDは2つのコンポーネント、ベースID(ビット18~ビット28)と拡張ID(ビット0~ビット17)で構成される。 これら2つのコンポーネント間はIDE(Identifier Extension)とSRR(Substitute Remote Request)ビットになる。

IDEビットがドミナントの場合、CANメッセージは標準フォーマットである事を示す。IDEビットがレセシブの場合、CANメッセージは拡張フォーマットである事を示す。 拡張フォーマットにおいて常にレセシブで送信されるSRRビットは標準フォーマットにおけるRTRビットを置き換える。 拡張フォーマットのコントロールフィールドの最初の2ビット(r0とr1)は無関係で、両方ともドミナントで送信される。


最終更新日時: 2019年 02月 20日(水曜日) 17:20