Bit Rate Switch

将来の拡張用の予約ビットr0の後はCAN FDへの拡張用のビットのBit Rate Switch (BRS) が続く。 それがドミナントである場合、送信はボーレート1用に設定されている速度を維持する。

BRSがレセシブの場合、グラフィックに赤く印をしたCAN FDフレームの一部は、より高いボーレート2で送信される。バス上の全てのCAN FDコントローラー用に2種類の伝送速度を構成する必要がある。

5MBit/sのボーレート

グラフィックのボーレート2は5Mbit/Sに対応する5Mボーで定義され、ビットが物理的に表され、電圧レベルの持続時間は同じになる。 また、従来のCANに使用される大部分のトランシーバーが5Mbit/Sに対応出来る事が実験で証明されている。 もちろん、適切なトランシーバーを使用する事で、より高い伝送速度は可能である。ただ、実際の車両で見られるような電磁的にずっと厳しい環境においてどこまでの伝送速度が可能か成り行きを見守る必要がある。

BRSとCRCデリミタ間の高速データレート

ボーレート1からボーレート2への移行は、BRSのサンプリングポイントで行われ、ボーレート2からボーレート1へはacknowledgement bit前のCRCデリミタのサンプリングポイントで戻される。

受信機は高い伝送速度にもかかわらず送信機と完全に同期させるために、その前に直接2番目のハード同期が行われる。


最終更新日時: 2019年 02月 20日(水曜日) 18:46